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年のせいにせず自覚症状を見逃さない−−−ホルモンバランス崩れた男性特有の症状

日下医院の院長 日下史章先生に、今回は「前立腺肥大」について、お話しいただきました。

kusaka.jpg ■日下史章(くさかちかあき)
昭和16年神奈川県生まれ。東京医科大学を卒業後、東京警察病院外科に入局。5年間勤務したのち、日下医院を開設した。平成2年に磁気医学物理療法研究所を併設。8年には「帯状疱疹後神経痛(PHN)に対するパルス磁気療法及び全身性交流磁気治療の試み」で、医学博士号を取得している。

前立腺肥大症とは

「婦人病」で、ホルモンバランスが崩れることに起因する同じような病気が、
男性にもあると指摘しておきました。
女性でいう子宮筋腫にあたるのが、男性にしかない前立腺の肥大症です。
名前を聞いたことはあっても、どんな働きをしているのか意外と知られていないので、
まずは解剖学的に前立腺を説明しておきます。
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前立腺は膀胱の直下にあり、尿道を取り囲んでいます。
前立腺の中を、尿道が通っているというイメージで、とらえてもらっても結構です。
栗の実くらいの大きさで、重さはおよそ20グラム。直腸に接しており、
肛門から指を入れれば、腸壁を通して触ることもできます。
射精の際、精子の運動と栄養補給を行う前立腺液が、ここから分泌されます。
精液の約20%を占めており、男性の生殖機能では、極めて重要な役割を持つ臓器の一つです。

精液の工場ともいえる前立腺は、第二次性徴で男性ホルモンの分泌が盛んになるころ、
いわゆる思春期に、睾丸やペニスと一緒に発達します。
その後、45歳くらいまで大きさに変化はありませんが、
加齢とともに萎縮するか、肥大するか、いずれかの方向に進みます。
どちらになるかは個人差ですが、肥大の場合は60歳代になるまで急激に増殖します。

かつては老化現象の一つで、病気と思われない時期もありましたが、
現在は55歳以上になると、5人にひとりが前立腺肥大症と言われています。
前立腺の病気には、このほかに前立腺炎、前立腺結石、前立腺ガンなどもありますが、
今回は最も悩んでいる人が多い、肥大症を中心に解説します。

前立腺肥大症の治療

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図に正常な前立腺と、肥大症になったものを対比で示しました。
肥大化するのは、内腺と呼ばれる部分で、これにより尿道が圧迫され変形します。

その結果、
z_3.gif @尿が出始めるまでの時間が長い
A出てから終わるまでの時間が長い
B残尿感がある
C勢いよく出ない
D頻尿(夜間に3回以上トイレに行く)
――といった症状がおこります。

より具体的に、前立腺肥大症の排尿と、正常な排尿をグラフで示しました。
前立腺肥大症を放っておくと、残尿があるため膀胱炎等の感染症を起こしやすく、
腎臓にも悪影響を及ぼします。
また、尿閉といって完全に尿道が詰まってしまうことあります。

前立腺肥大症の検査は、肛門から指を入れて硬さや大きさを確認する、
直腸診と呼ばれる方法が一般的です。
健康な前立腺は、指で押すと弾力性があります。
これが肥大症になると、卵くらいの大きさになり、少し硬くなっているのが確認できます。
ちなみに前立腺ガンになると、表面がゴツゴツとして、胡桃を触っているような硬さです。
このほか、超音波やMRIなどを使って、症状の進行を確認します。

前立腺肥大症の治療としては、まず薬物療法があり、
男性ホルモンの働きを抑える抗アンドロゲン剤が、
肥大化した前立腺を小さくするのに効果的と言われます。
このほか、尿道の充血や浮腫を取り除き、排尿を改善する植物エキス等の生薬製剤、
そして最近は、尿道を広げてくれる交感神経の受容遮断薬(αブロッカー)などが使われています。

薬で治らない場合には、手術を行います。
下腹部を切開し、前立腺を摘出してしまう場合もありますが、
最近は尿道から切除鏡を挿入し、肥大化した前立腺の一部を高周波電流で取り除くなど、
患者さんへの負担が少ない手術も増えています。
さらに組織を切除するのではなく、高熱のマイクロ波やレーザーなどのエネルギーを使い、
前立腺の肥大した部分を変性させる治療法も進歩してきました。
薬物療法と組み合わせ、患者さんの健康状態や症状にあった治療法を選択しています



前立腺と交流磁気治療

以上のような治療法に加えて、
当院では全身性の交流磁気治療を補完的に行うことで、
患者さんの訴える諸症状の緩和に効果をあげてきました。
交流磁気をあてることで、前立腺の大きさに変化はありませんが、
組織の循環障害を改善してくれます。
もともと前立腺は血流が多く、代謝が活発に行われているところです。
前立腺分泌液は若い頃には頻繁に精液の一部として排出されているものの、
年をとって使われなくなると、どうしても代謝循環が悪くなり、
いろいろなものが澱んで組織の中に蓄積され、結石などの原因となりますので、
まず組織の循環を良くすることが治療の基本になります。

具体的な作用をいうと、交流磁気の刺激で循環障害が改善されることにより、
前立腺部尿道の粘膜浮腫が取り除かれ、残尿感や尿閉といった排尿障害を改善してくれます。
さらに、交流磁気治療の神経沈静作用が、尿道粘膜の知覚神経が過敏になっているのを抑制し、
夜に何度もトイレに起きるといった頻尿の改善も期待できます。

日常生活で気をつけること

前立腺肥大症と前立腺ガンの関係について、よく患者さんから質問を受けます。
結論から言うと、両者の間に相関はありません。
上図にも示したように、前立腺の肥大は内腺の部分でおこりますが、
ガンは外腺にできます。
前立腺肥大が進行して、前立腺ガンになるのではなく、
ガンは良性の肥大症と関係なくおこります。
まずは正しい知識を持ってください。

日常生活では、体を冷やさないこと、
長時間ずっと座ったままの姿勢をとらないことに注意を払ってください。
最も悪条件なのは、冬場の釣りです。
これで尿閉になってしまう人が少なくありません。
このほか適度な水分をとり、アルコールなどの刺激は控えること、
オシッコを我慢せず、規則正しい便通にも心がけてください。

前立腺肥大症は、前回の子宮筋腫と異なり、はっきりとした自覚症状があります。
これを見逃さず、早めに適切な措置をとることが、何よりも大切です。

喜びの声!前立腺肥大

個人情報に関して適用される法令を遵守しています。喜びの体験談はご本人の同意の上採用させていただいておりますが、万全を期して個人を特定できないように仮名にて掲載させていただいております。個人の感想です。

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