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矢崎俊一と対談 パート1

アメリカに留学していたとき、カール・ルイスなどトップアスリートのコーチを務めた
トム・テレツさんとの出会いが、川本先生のコーチングの原点になったそうですが、
どんなことをテレツさんから学んだのでしょうか。
テレツに一日中密着し、練習をビデオに撮りながら、彼の後ろでコーチングを学びました。
練習が終わると研究室へ行き、疑問に感じたことを一つずつ説明してもらいました。
分け隔てのない人で、何でも教えてくれましたが、
中身は驚くことばかりで、すべてを受け入れるという感じでした。
学んだことは、大きく分けると2つあります。

ひとつは陸上競技に関する知識で、テレツはいつも、
ニュートンの運動の三法則を活かして走れと指導していました。
その意味と原理が分からなかった私に、テレツは一冊の本を手渡してくれました。
その内容は物理学の法則を陸上競技に活かすというものです。
そのことを考えながら、カール・ルイスの練習を眺めていたとき、
彼は自分の体を物体として移動させていると頭にひらめいたんです。
脚を動かすのではなく、体を移動させるのが走る本質だと気付きました。
このインスピレーションが、現在の指導理論の核になっています。

もう一つは、ものの考え方です。それまでの私は、体格で劣っているから仕方ないとか、
地方の国立大学だから仕方ないとか、やる前からどこか諦めているところがありました。

そんな私に
『人種は関係ない。どんな人間にも100メートルは同じ100メートルだ。
それならカール・ルイスに勝つため、日本人はスタートラインを前に出せばいいのか』
と言ったのです。

テレツの一言は私の人生を大きく変えました。
言い訳はやめて、全力を尽くすと誓いました
アメリカから帰国後、福島大学の快進撃が始まります。
テレツさんから学んだことを基に、どのようにして川本先生の理論を確立したのでしょうか。
テレツから得たインスピレーションと、パーツがあるだけで、
まだ根本は分かっていませんでした。
要はニュートン力学にかなった正しい走り方を、いかにして身につけるかなのですが、
いろいろ試行錯誤をしながら、5年くらいかかったと思います。

私たちがポン・ピュン・ランと呼んでいる理論は、
のちに女子100メートルの日本記録を出す、
二瓶秀子(旧姓・雉子波秀子)と一緒に作り上げたものです。

私が伝えたイメージを、彼女はすぐに体で表現できる天才でした。
二瓶のおかげで理論を体系化でき、系統的に説明ができるようになったのです。
それから目に見える形で、福島大の選手たちが結果を残し、
全国レベルの成績をあげられるようになりました
恵まれたスポーツ環境とは言えない地方の国立大学が、
日本記録を連発することに、多くの人が驚いたのではないでしょうか。
最初は福島大も頑張っているねという程度でしたが、
次第に何か凄いことが起こっているという感じになり、周囲の見方も変わってきました。
多くの選手たちが、福島大学を目指してくれるようになったのは嬉しいことです。

しかし、私たちは結果だけを求めて、負けるもんかという陸上競技はやっていません。
人を敵にする競争なんて面白くないんです。
目先の勝利を追うのではなく、常に自らのベストを尽くしながら、
陸上競技を通じ一人の人間として、成長していって欲しいと思います。

究極の目標は人生の成功者になることです。
だから選手たちには、常に勝負の王道を歩むよう指導しています
川本先生は陸上競技にプラスになることなら、何でも貪欲に取り入れています。
交流磁気治療との接点は、どんなところから生まれたのでしょうか。
福島大学に赴任した頃から、磁気治療器を使っていました。

私自身が永久磁石を愛用しており、その頃から選手たちにも使わせていました。

現在の交流磁気治療は、うちの卒業生が教えてくれたんです。
’94年頃だったと思いますが、磁気治療のことは良く分かっていますから、
ほとんど説明の必要もありませんでした。
治療器の性能も安定しており使い勝手が良く、交流磁気ならば、
さらに効果があるだろうと思い、迷うことなく導入しました。

私たちはどうしても効果だけ求めるところがあるのですが、交流磁気治療を惚れ直したのは、
「磁気と生体」研究会に参加してからです。
発表を聞いていると納得できることばかりで、たくさんのデータやエビデンスがあるのに驚きました。

あの研究発表会を生で体験して、この治療器は本物だと確信しました
川本先生も’00年に、研究成果を発表されています。
激しい運動後に発生し、疲労を感じる原因となる乳酸が、交流磁気をかけることで、
より早く減少するデータを示されました。
日常のトレーニングでも、疲労回復の目的で使われることが多いのでしょうか。
練習後の疲労回復が基本ですが、怪我をしている選手のリハビリで使うのを優先しています。
合宿に行くときも必ず持って行き、選手たちは現地に着くと、最初に交流磁気をセットしています。

あとは試合のときも常に携帯し、競技の合間に使っています。
研究会でも発表しましたが、激しい運動のあと乳酸が半減するまでの時間が、
交流磁気をかけると5分くらい早くなるんです。

競技会場ではすぐに疲労を回復し、一刻も早くベストコンディションに戻さなければならないので、
交流磁気治療はとても心強い味方です。
以前は大きな鞄に入れて治療器を持ち運んでいましたが、
携帯型ができたので、すごく便利になりました。
あれができたときは、私たちのために作ってくれたと思うくらい嬉しかったです
選手のコンディショニングに交流磁気治療が効果をあげるのは、
疲労回復のほかにも、何か別の作用があるのでしょうか。
最近は交流磁気治療が、免疫力を高めてくれる点に注目しています。

最初に交流磁気治療に注目したのは、
血小板の凝集を解いてくれるのではないかと期待したからです。
乳酸が増えてくると、そこに血小板が集まり、毛細血管をふさいでしまいます。
大きな赤血球は変形しながら細い血管を通っていくのですが、
血小板にふさがれていると、その先へは進めず酸欠状態になるのだろうと思います。
そこへ交流磁気をかけると、乳酸によって集まった血小板凝集を解いてくれ、
疲労感が早くとれるとの推測していました。

いろいろと勉強をして、磁気の不思議や利用の仕方が分かってくると、
実はそれだけでなく、免疫力を高めてくれる効果が、
大きいのではないかと考えるようになりました
交流磁気治療の本!2013年1月25日発売

アマゾンからご購入いただけます。


「磁気治療が好き!ー心にも体にも優しい免疫も高まるエネルギー療法」
日下史章先生 上村晋一先生著
永野剛造先生 要明雄先生 川本和久先生にもご協力いただきました。
コスモの本より  1200円+消費税